大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンで26日、ペットとの共生を考えるイベントが始まった。動物との暮らしや未来について意見交換する催しのほか、先端技術を使った犬の入浴実演などがあった。イベントは27日まで。
今回の万博では史上初めてとなるペット同伴での入場が検討されたが、経費などの制約から見送られた。だが、ペットの健康や人との共生は「いのち」をテーマとする同パビリオンの趣旨と合うとしてイベント開催が決まった。
この日は吉村洋文・大阪府知事、横山英幸・大阪市長と、大阪市「おおさかワンニャン特別大使」を務める俳優の杉本彩さんが登壇。杉本さんは、動物カフェで音楽が大音量で流れていたり、動物の足がつながれたりしていることに触れ、「動物の目線に立ち、自分がその立場だったらということを想像してほしい」と訴えた。
その後、同パビリオンで人気を集める「ミライ人間洗濯機」にも使われている超微細な泡で全身を洗う浴槽に犬が入ったり、麻薬探知犬など人と一緒に働く動物が登場したりした。
27日は災害救助犬を紹介したり、ペット食の変遷について説明したりするイベントなどが開かれる予定。